11月も後半をすぎたこの日、嫁さんの誕生日が11月30日であることから、そろそろ誕生日が近いな、ケーキはどうするかな、久しぶりにTOPSのチョコケーキが食べたいな〜などと思っていると、渋谷の公園通りを下った所で女性が手を挙げてきた。
乗ってきたその女性はなんとTOPSのケーキを持っているではないか!
「〇〇の交差点のほうへお願いします〜」
しかも、なぬ!この声はテレビで幾度となく聞いたあの方のお声そのものではないか!
「休日で道は混んでますかね〜」
その割に割と気さくにお話されてくる人だな、やはり一般の方なのか??
「そうですね、人は沢山いますけどね。。」
地方から来た人は祭りでもやってるのかと思う位、人でごった返す渋谷のスクランブル交差点で私は何を当たり前のことを言ってしまったのか。正直まだ交通事情がいつでもどこでもわかるレベルではないので、当たり障りの無いことを言って答えに窮しているのを紛らわすのが精一杯であった。
「このままあそこあがっていくと混みますかね?」
「そしたらあっちからいきますか、あ、でもあそこ右折できたかな」
「あそこは右折できると思いますよ〜」
実はこういうフォローは非常に助かるのである。ありがとう、あの女優さんに声がそっくりな人!
そろそろここいらでぶっこんでみるか。
「誰か誕生日なんですか?実は家の嫁さんが誕生日近くて、TOPSのこと考えてたら、お客さんが持って乗ってきたので驚いていたのですよ」
「あら、そうなんですか。。。実は、家族の誰も誕生日ではないんです。私も好きでたまに食べたくなると買うんです、家族もいるから大き目の買っちゃいました」
食べたいから大きいの買っちゃいました、、、あの女優さんだとして、なんてキュートな答えなのか。キュン死しそうである。
「あとね、TOPSはカレーが美味しいんですよ」
「え!カレー?初めて聞きました!今度絶対買います!」
「売ってないお店もあるかもだから、いつものお店にあると良いですね」
やさすい。なんてやさすぃのか。果たしてあの女優さんなのか、どうなんだろう。
交差点からはまっすぐですとか、そこを右へ、左へとナビしてもらいようやくたどり着いた。ここは意を決して聞いてみよう。降り際に
「ひょっとして〇〇〇〇子さんですか?」
「あ、そ、そうです」
「やっぱり!お乗せした時からもうやはり声が!ありがとう御座います、女優さん乗せたって嫁さんに良い誕生日プレゼントになりました!」
「奥さん誕生日いつなのですか?」
もう舞い上がって答えるのがやっとであった。
「11月末です(末ってなんやねん、誕生日なんだから30日ですだろ、締め日か!)」
そんな会計チックに返答したにもかかわらず、とても優しいあの独特の声でこう答えて下さった。
「そうですか、宜しくお伝え下さい」
。。。ちょっと泣きそう。
もう大ファンになりました。女神でした。
最後、階段を登る所でまた目が合いましたが、会釈してくれました。。。(T_T)
TOPSの女、それはあの大女優〇〇〇〇子さんで、60を過ぎてもマスク越しにとても綺麗で、何より気取らず気さくで優しくて、、、私は大ファンになってしまいましたの日でした。
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